要件管理ツール『Reqtify™』販売開始のお知らせ
株式会社シーディー・アダプコ・ジャパン(以下 CDAJ)は、このたび、3次元CADとPLM(Product Lifecycle Management:プロダクト・ライフサイクル・マネージメント)ソリューションにおけるワールド・リーダー ダッソー・システムズで開発された『Reqtify』(レクティファイ)の販売を開始しました。
システムの開発は、非常に複雑な作業を伴います。加えて、システムが機能しなかった場合のリスクが大きく、また多層的な設計チェーンや多分野の専門家が関与していることがその理由の1つです。
Reqtify は設計・検証のプロセスを要件とリンクさせる最も効果的なソリューションとして、プロジェクト・チームがプロジェクトの実行と検証に専念し、最も効率良く複雑なシステムを開発できるようサポートします。
製品設計プロセスにおいて、「要件管理」はプロジェクト管理の"ベストプラクティス"と認識されており、CMMIレベル2の認定や、航空業界での DO178B、DO254 認証、鉄道・輸送業界での EN-5012x、自動車業界での ISO26262、IEC61508、AutomotiveSPICE、医療業界での FDA 21 CFR 等、各分野の規格において必須とされています。
製品への「要求」と設計プロセスにおける「成果物」は、Microsoft®Word、Excel®、PowerPoint®、Visio®、Adobe®Acrobat®等のオフィス系ツールや、SCADE SuiteTM、Simulink®、LabVIEWTM 等のモデリングツールにより作成され、コードの書式も C、C++、VHDL、Verilog等さまざまな書式で提供されます。また、それらの管理にもDOORS®、Clearcase®等さまざまなツールが使われています。
しかし、このようにさまざまなツール、書式やフォーマットが混在した設計環境では、要件定義から、設計の実装、検証までの様々な成果物がもれなく存在しているか、また、それぞれがどのように関連しているかを把握することは非常に困難です。確認の作業も設計者の手作業に委ねられる部分が多く、いたずらに工数を費やし、ミスの要因にもなりかねません。
『Reqtify』では、各種の開発ツールのファイル中に直接、要件管理のためのタグを挿入し、各要件とのリンク(トレーサビリティ)を付けられるようになっています。
リンクを付けられるファイルは、ソフトウェア開発プロジェクトで用いる多様な種類に対応しています。モデリングツール以外にも、C言語などのソース・コード、UMLなどのモデル、テスト管理ツール、Wordなどのファイルとリンクを張ることができます。ソース・コードの場合はコメント文中に、SCADE、MATLAB/Simulinkなどのモデリングツール場合はプロパティ部分に、それぞれ対応する要件のIDを『Reqtify』がタグとして挿入します。なお、すべての要件のうち何%の要件にリンクが張られたかは、カバレッジ(網羅率)として表示することもできます。
開発の各工程で利用する多数のファイルを要件と関連付けて管理しておけば、仕様の変更やその反映状況の把握に役立ち、さらに、開発で用いる既存のファイル群の間にリンクを付けられるため、要件管理の導入の障壁も自然と低くなります。


特徴
- あらゆるレベルでの要件を取込み、保存
- 直感的な操作でWordやPDFファイルに記録された要件を素早く簡単に取込み、保存
- カバレッジ分析、トレーサビリティ
- 要件変更とライフサイクル情報を管理
- 手戻りリスク管理のための上流・下流インパクト
動作環境
- Windows2000、XP、VISTA
- Sun Solaris8、9、10
- Red Hat Enterprise Linux 3
- (ハードウェア要件)メインメモリ:512MB以上、ハードディスク容量:150MB以上
ダッソー・システムズについて
ダッソー・システムズは、3DとPLMソリューションにおけるワールド・リーダーとして、80カ国以上、130,000以上のお客様にそのバリューを提供しています。1981年から3Dソフトウェア市場におけるパイオニアであるダッソー・システムズは、業界プロセスを支援するPLMアプリケーション・ソフトウェアおよびサービスを開発・販売し、コンセプト設計からメンテナンス、リサイクルに至る全製品ライフサイクルにおける3Dビジョンを提供します。提供内容は、バーチャル製品設計のためのCATIA、バーチャル・プロダクションのためのDELMIA、バーチャル・テスティングのためのSIMULIA、グローバルなコラボレーティブ・ライフサイクル・マネジメントのENOVIA、検索アプリケーションのEXALEAD、3Dメカニカル設計のためのSolidWorks、オンライン3Dライフライク・エクスペリエンスの3DVIAが含まれます。その他詳細については次のサイトをご覧ください。
URL: http://www.3ds.com (英語)、 http://www.3ds.com/jp (日本語)
※CATIA、DELMIA、ENOVIA、EXALEAD、SIMULIA、SolidWorks、および3DVIAは、ダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)もしくはダッソー・システムズの子会社の米国およびその他の国における登録商標です。