GT-CONVERGE
GT-CONVERGE
3D CFD連成シミュレーション「GT-CONVERGE」
Gamma Technologies社とConvergent Scienceの両社によって開発されたGT-CONVERGEは、GT-SUITEに完全に統合され、3次元流体の影響が支配的な場合であっても、システム要素の評価や理解に役立てることができます。
GT-CONVERGEは、GT-SUITEを補完する3D CFDモジュールで、プラントやシステムレベルのシミュレーションを高度化します。また自動メッシュ機能や専用の操作しやすいシミュレーション・セットアップなどの機能がありますので、3D CFDのエキスパートでなくても簡単に利用することができます。
GT-SUITE機能の強化と1D/3D相乗機能によって、要素からシステム、さらには検証に至るまで、一貫したソリューションをご提供します。
時間とリソースを節約
シミュレーション部門では、より高速に計算しなければならない、あるいは複雑な物理演算が必要だという理由から、1Dモデルと3Dモデルの間で繰り返し処理を行うといったワークフローが見られます。この反復処理は、各チームの作業負荷によっては、時間がかかり非効率的なことがあります。そこで、1Dシミュレーションのエンジニアが3D CFDを実行できるようにすることで、反復作業を減らし、時間とコストの削減が期待できます。

生産性の向上
GEM3Dの操作しやすいガイド付きマルチステップウィザードを使って、簡単にCFDシミュレーションをセットアップし、伝熱、圧力損失の特性評価、1D/3D相乗機能を利用します。ウィザードの完了には最低限のCFD知識が必要ですが、多くのCFDの設定は問題定義に基づいて自動的に決定されます。

機能
- GT-SUITE モデルを用いたマルチフィジックス連成解析またはスタンドアロンでの3D CFD シミュレーション
- GEM3Dを用いたマルチステップガイドと使いやすいシミュレーション設定ウィザード
- 問題定義に基づく自動CFD設定(必要なCFD専門知識は最小限)
- メッシング不要(自動メッシング)
- マルチコアでの並列シミュレーションによる効率の向上
- 定常解析、過渡解析
- 液体流れ、気体流れ
- 共役熱伝達
さらにDOE、最適化、分散コンピューティングなどといった重要な機能が使えます。
適用事例
- 1D-3D過渡連成解析
システムの一部に3D解析が必要な場合は、1D領域と3D領域を緊密に連成して解析します。GT-CONVERGEはEGR濃度の空間分布を捉え、GT-SUITEの1次元流れ解析を補完することができます。
インテークマニホールドの形状が過渡的なEGRの分布と混合に与える影響を再現 - 流れと熱の特性評価
GT-CONVERGE定常ソルバーを使用して、要素の圧力損失や熱伝導などの流動特性を迅速に評価することができます。得られたデータテーブルはGT-SUITEのモデルにシームレスにエクスポートされ、流れシステムの結果を高速かつ正確に取得することが可能です。
- 共役熱伝達
GT-SUITEには、構造物の温度を計算するために、ネイティブな3D熱有限要素解析のための機能が含まれています。
GT-CONVERGEを使用すると、CFD流れ場と構造物間の共役熱伝達を計算することができます。これは、1D流れ場解析と構造物間の共役熱伝達の機能に加えて行われます。空冷式バッテリー:GT-AutoLion3Dの電気化学ソリューションによって、
セル内の発熱、経年劣化、SOHの分布を把握 - キャビン内の快適性を高める流れ場
GT-SUITEで、乗客の快適性を迅速かつ正確に予測するための高度な室内解析を実行するには、様々な商用CFDツールから得られる3D CFDの流れ場のデータを読み込む必要があります。GT-CONVERGEは、モデル構築のワークフローに統合されているため1つのソフトウェア・プラットフォームで、快適性評価のためのGT-TAIThermも使用しながら、短時間で簡単にシミュレーションすることができます。
