Ansys SCADE Test組込み制御ソフトウェアモデルのテスト環境ツール
特徴2
モデルテストカバレッジ解析
ソフトウェア要件とソフトウェア設計モデル間の関連性を、トレーサビリティ分析とシミュレーションによって確認したとき、シミュレーションで使用したテストケースが"ソフトウェア設計モデル"に対して、どれくらい網羅されているかを"カバレッジ"で計測し、解析します。これがAnsys SCADE Testモデルテストカバレッジの機能です。このカバレッジ解析によって、
- 意図していない機能の検出
- テストケースの不足
- デッドなオペレータの検出
- 派生要件の検出
を定量的に裏付けることが可能です。ソフトウェア要件とソフトウェア設計モデル間のトレーサビリティの検証のための検証活動であり、モデルテストカバレッジ機能は、認証対象の検証モジュールです。 モデルレベルのカバレッジは、以下のカバレッジ基準に対して計測されます。
- コントロールフロー、状態遷移、選択
- DCカバレッジ
- MC/DCカバレッジ
- コントロール結合とデータ結合カバレッジ
また、コードレベルのカバレッジは、以下の構造カバレッジ基準を計測します。
- エントリー/イグジットカバレッジ
- DCカバレッジ
- MC/DCカバレッジ



Ansys SCADE Test Model Coverageは、カバレッジ解析結果をモデル上で確認でき、未達ポイントがひと目でわかります。
モデルカバレッジとコードカバレッジについて
一般的にモデルカバレッジとコードカバレッジは異なるため、モデルカバレッジ100%を達成しても、そのモデルから生成したコードカバレッジが100%になるとは限りません。しかし、DO-331 FAQ #11(MB.B.11)では、モデルカバレッジ解析を”ある条件下で”コードカバレッジ達成手段として使用することができるとされています。
Ansys SCADE Test Model Coverageは、FAQ #11が示す条件を満たしているため、DO-178C/DO-331 TQL-4に認定されており、モデルカバレッジを実施するだけで、コードカバレッジを省略することができます。