IDAJ

Case Study実績・お客様事例

マフラーの消音設計

分野1:
音響解析

使用ソフトウェア

Simcenter 3D Acoustics、Simcenter Nastran Acoustics

概要

自動車の排気消音器に代表されるマフラーは、音や流体の通路となるダクトのある一部に設置される消音器(サイレンサー)を指します。このマフラー全体の音響性能を検討する際の評価指標は、音響透過損失とマフラー外部での評価点における音圧の2つが考えられます。
音響透過損失は、マフラーに入力される騒音がマフラーの出口でどの程度減音しているかという、ダクト内部での音波伝搬の等価回路的表現におけるマフラーという音響素子の消音性能を表しており、直感的でわかりやすいのが特徴です。その一方で、ダクトから外部領域へ放射された後にどのような音として評価点へ到達するのかまでは検討できないため、マフラー外板から透過する音の影響を考慮することはできません。したがって音響透過損失を頼りにマフラーを設計したとしても、評価点における騒音レベルが期待通りに下がらないということが懸念されます。ゆえに、外部領域への音響伝搬を考慮した連成解析が重要です。
本事例は、マフラー内部に様々な音響素子を組み込み、それぞれどのような効果があるのか、音響透過損失に対して意味があるのか、放射音に対してはどの程度効果があるのかをシミュレーションで検証しました。

解析種別:連成解析
課題等:放射音、消音設計


(a)解析対象のマフラーの図、(b)マフラーの音響透過損失の図、(c) マフラーからの放射音の音圧レベル
の図、(d) マフラー内外の音圧レベル分布の図
ユーザーサポートセンター 無料で資料請求