時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

さて、弊社は 2024年10月1日をもちまして設立30周年を迎えることとなりました。
この大きな節目を無事に迎えることができましたのは、ひとえにお客様はじめ開発元パートナーの皆様のご支援、ご愛顧の賜物と心から感謝いたしております。

弊社は、1994年に株式会社シーディー・アダプコ・ジャパンとして、汎用熱流体解析プログラムの販売と技術サポート、受託解析コンサルティングサービスをご提供する会社として創業いたしました。2012年には株式会社IDAJに改称し、現在では、熱流体解析技術だけでなく構造・電磁界・粉体・音響解析技術などへと対象技術を広げ、加えてマルチフィジックス、マルチディメンジョンをカバーするまでになりました。さらに、構想設計から詳細設計フェーズ、ソフトウェア開発領域、ADAS/AD、安全性・信頼性分析領域まで、CAE*1シミュレーション技術を軸に、周辺技術を製品設計・開発プロセスの中にシームレスに組み込むためのソリューションをご提供し、自動化・最適化技術、そしてデジタル・エンジニアリング全体を支えるプラットフォーム環境ビジネスへと事業を発展させてまいりました。
創業からの30年の歩みは決して平穏なものではなく、幾多の困難がございましたが、お客様や開発元様が弊社を信じて委託してくださっているというそのご期待を糧に、従業員のたゆまぬ努力と、ときにはお客様や開発元様にお力添えを賜りながら事業を継続することができました。

製造業はいかなる状況においても、社会や私たちが求めるニーズに解決策を示し、新しい時代を構成していく重要な存在です。弊社は、その製造業の皆様を、ものづくりプロセスの変革の実現という側面からご支援し、MBD/MBSE*2・CAEといった新しい製品設計開発プロセスを通じて、世の中に送り出す製品やサービスをより良くするために微力ながら貢献し、“製造設計DXのリーディングカンパニー”として着実に歩みを進める所存です。
これからも、経営理念である「顧客満足」、「新しい技術への挑戦」、「社員のプロフェッショナル志向」を念頭に置き社業にまい進いたします。

最後に、IDAJ従業員の皆様とご家族のご健康とご多幸をお祈りして、私の設立記念の挨拶とさせていただきます。

*1 CAE：Computer Aided Engineering
*2 MBD：Model Based Development
　 MBSE：Model Based Systems Engineering