Ansys Granta MI材料知識データ管理共有プラットフォーム
導入効果と事例
ベストプラクティスの材料情報テクノロジーから得られる典型的な投資対効果(ROI)
領域 | 改善例 | 典型的な利益 |
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エンジニアリング生産性 | 作業を繰り返していた従前の試験の40%を削減 | 年間200万ドル相当のコスト削減 |
新しいテクノロジーセンターへのナレッジの移管によってR&Dチームの作業効率が1%向上 | 年間200万ドル相当の生産性向上 | |
イノベーション | 市場へのAM(Additive Manufacturing)製品の投入を3か月前倒し | 500万ドルの製品収益の確保 |
効率性に優れた材料やプロセスのオプションを特定 | 年間100万ドル相当の製造コスト削減 | |
シミュレーション | オーソライズされたデータを毎回使用することで、不正確なシミュレーションに起因する設計反復の繰り返しを防止 | 100万ドル相当の直接費とプロジェクト遅延に伴うコスト削減 |
1,000人を超えるエンジニアがデータの検索に費やしていた時間を週当たり20分削減 | 100万ドル相当の時間削減 | |
規制リスク-規制物質 | サプライヤーの申告を正確に理解することで、主要な顧客プロジェクトの1か月程度の遅延を回避 | 300万ドル相当の収益確保 |
規制の更新案から主要な材料が廃番になる状況を察知 | 遅延や再設計に伴う1,000万ドル相当のコスト増を回避 | |
企業全体にわたる一貫性と効率 | 一貫性のあるネーミングによって、不適切な材料の調達に起因する品質問題を毎年1件回避 | 年間200万ドル相当のコスト削減 |
複数製品にまたがって使用する材料の種類を減らすことで、材料コストを0.1%削減 | 年間500万ドル相当のコスト削減 | |
あらゆる設計の意思決定でトレーサビリティを確保し材料問題に迅速に対処 | 数千万ドル相当のブランド価値を保護 |
出典:ANSYS, Inc.(White Paper - The Business Case for Material Intelligence)
導入事例
【事例1】Rolls-Royce社様
「時間の節約、最適化、廃棄物の削減によって、グローバルで年間約1,000万ドルの経済的利益が得られています。」
- マテリアルエンジニアリングの効率化
- 重複試験の阻止とその他のコスト削減
- レガシーデータの取得と再利用
【事例2】Baker Hughes社様
「私たちは、材料データをCAD、CAE、PLMと連携させ、Granta MI Enterpriseを、材料データに関連するすべてのエンジニアリングプロセスの正しいソースとすることを目指しました。」
- 材料デジタル・トランスフォーメーションにおける成功要因
- CAD・CAEで材料のトレーサビリティを割り付け
- 社内の既存のエンジニアリングツールとの統合
【事例3】本田技研工業様
「レコード間のリンクを自動的に作成する機能や、複数のレコードに含まれるグラフをオーバーラップさせる機能など、他ツールに比べて大きなアドバンテージがあるためGranta MIを採用しました。」
- 全社でアクセス可能な材料情報の集中管理ハブを作成
- Granta MIより広範なビジネスで使用
- マテリアルインフォマティクスに、機械学習を使用するための前提条件であるデータクレンジングのためのデータ収集、選択、フォーマット統合を簡素化
【事例4】Boeing社様
「関連するすべてのデータを管理してリンクさせることで、より良い答えをより短時間で出すことができるようになりました。」
- リスクのある化学物質を使用した仕様の照合に費やす人員を11名から1名に減員、照合時間は14時間から20分に削減
- 2仕様から6仕様に照合精度が向上

【事例5】General Motors(GM)社様
「すべてのエンジニアが同じ仕様の鋼鉄を使用することで手直しが減り、より良い製品の開発を実現。あわせて製品のリコールや保証問題が減少しました。」
- 企業の材料データである「ゴールドソース」を作成
- PLMツール「Teamcenter」との統合
- 一貫性のあるトレーサブルな材料データの確保

【事例6】Ethicon社様
「Grantaのおかげでマルチタスクが可能になりました。その場で代替品を作ることができ、2~3日かかっていたものが数秒で済むようになりました。」
- すべての素材データを一箇所に集約
- 利用者からの問い合わせに対して迅速かつ正確な対応を実現
- 製品開発時の十分な情報に基づいた迅速な選択と交換が可能

【事例7】Molex社様
「製品エンジニアリングの分野で非効率的な作業を排除することで、投資対効果を示すことができました。」
- 戦略的課題である素材情報の管理
- メンテナンスが困難なレガシーシステムからの置き換え
- CADやCAEと統合し1,400人のエンジニアへの展開

【事例8】Kärcher社様
「どんな名前の材料であっても、それが何であるかを明確に把握できるようになりました。」
- 年間600人日以上に相当する情報検索作業量を削減
- 同社製品の特長的な黄色の色相を材料レコードに入力して素早く判断。年間約1,000件実施する材料実験のための試験材料の発注からデータ、最終レポートまでのあらゆる情報を誰もが簡単にアクセス可能な場所に格納