Ansys HFSS高周波向け電磁界解析ソフトウェア
機能
解析ソルバー
- 有限要素法(周波数領域)
高性能3Dモデルのフルウェーブ型周波数領域に使用する有限要素法(FEM)を用いたソルバーで、アンテナ、モバイル通信、集積回路、高速デジタル、RFインターコネクト、導波管、コネクタ、フィルタ、EMI/EMCの解析が可能。 - 有限要素Transient(時間領域)
時間領域の過渡電磁界の挙動をシミュレーションし、磁場やシステムの応答性を可視化するために使用する有限要素法を用いたソルバーで、時間領域反射率測定(TDR)、雷電、地中レーダ(GPR)、静電気放電(ESD)、電磁妨害(EMI)などの解析が可能。 - モーメント法(MoM)
積分方程式によるモーメント法を採用し、放射と散乱の問題を効率的に解析できるソルバーで、各種アンテナ設計、アレイアンテナなどの放射やレーダ反射断面積(RCS)などの散乱の解析が可能。 - ハイブリッド
電気的に大規模で複雑なシステムを解析する際に、複雑な材料を有する領域は有限要素法(FEM)で処理し、大型のオブジェクトを有する領域はモーメント法(MoM)で処理するなど、解析対象ごとにソルバーを使い分けるハイブリッドソルバー。 - SBR+
電磁波を光線のように扱うレイトレース法により効率的に解析するソルバーで、解析空間サイズが波長の数十倍以上となる大規模な解析に用いられ、高速にアンテナのパフォーマンスを評価すること可能。
遠距離場放射パターン、近傍界分布、送受アンテナ間の解析、大型構造物の通信と反射のモデル化が可能で、航空機レーダ、ミリ波レーダ、5G、IoTなどの通信の解析に用いられる。 - 3D Layout
PCB、ICパッケージ、オンチップ受動素子などの積層形状に対して最適化されたインターフェースによって、フルウェーブまたは放射を含めたPCBとパッケージのシグナルインテグリティを解析するソルバー。
モデリング
共通のGUI であるAnsys Electronics Desktopを使って、モデル作成やインポート、境界条件・ポートの設定、シミュレーション制御、ポスト処理といった作業を実行することができます。
材料設定
- 材料ライブラリから選択
- 周波数依存性材料
- 座標依存性材料
- 表面粗さの設定
- めっき設定
- 表皮効果の設定
メッシュ
- 自動アダプティブメッシング
- マニュアルメッシュ
ポスト処理
- S/Y/Zパラメータ
- シングルエンド/差動伝送特性
- 特性インピーダンス
- TDR(Time Domain Reflectometry)
- VSWR
- スミスチャート
- 電磁界強度
- 放射特性(近傍界、遠方界)
- RCS(レーダ反射断面積)
- ISAR(逆合成開口レーダ)
- ADP(Accelerated Doppler Processing)