Ansys SCADE Solutions for ARINC 661
特徴
Ansys SCADE Display ARINC 661 Advanced Modeler によるUA設計
Ansys SCADE Display ARINC 661 Advanced Modelerを使用して、UA定義ファイル(DF)をモデルとして設計することができます。Ansys SCADE Display ARINC 661 Advanced Modelerには、ARINC 661 Supplement 6に準拠したウィジェットライブラリに加えて、独自にカスタマイズしたウィジェットを使用して、ARINC 661 UA DFモデルをWYSIWYGエディタ上で作成することができます。
また、 Ansys SCADE Display ARINC 661 Advanced Modelerでは、シンボルと画像のグラフィカル定義に加え、ARINC 661 Supplement 5のlook modeling appendixに則った、StyleSetによるlook & feel のカスタマイズが可能です。



Ansys SCADE UA DF Generatorによる定義ファイル自動生成
Ansys SCADE Display ARINC 661 Advanced Modeler で作成したARINC 661 UA DFモデルから、Ansys SCADE UA DF Generatorを使ってバイナリ定義ファイルやXML定義ファイルを自動生成することができます。
Ansys SCADE UA DF Generatorは、DO-178BレベルAおよびDO-178C/DO-330 TQL1認証に対応しています。
また、ANSYS SCADE UA DF Generator DO-178C Level A Certification Kitでは、認証機関で求められるDO-178B/DO-178C関連データが全て提供されています。

Ansys SCADE SuiteによるUAロジック設計
Ansys SCADE Display ARINC 661 Advanced Modeler で作成したUA DFモデルの動作ロジックは、Ansys SCADE Suiteを使用して記述することができますので、複雑なUA DFモデルの動作ロジックを、モデルベースで効率的に設計することが可能となります。また、Ansys SCADE SuiteコードジェネレータKCGは、DO-178BレベルAおよびDO-178C/DO-330 TQL1認証に対応しています。
Ansys SCADE Suite KCG Certification Kitsを認証機関に示すことにより、Ansys SCADE Suiteのモデルと生成コードの一致性が保証され、自動生成コードに対するコードレビューや単体テスト、Back-to-Backテスト、コードカバレッジ解析を省略することができます。

UAグラフィックとUAロジックの連携
Ansys SCADE Suite UA Adaptorを使用することで、Ansys SCADE Suite環境上でUA DFモデル(グラフィック)とAnsys SCADE Suite UAモデル(ロジック)を連携させることができます。
UA DFモデルとAnsys SCADE Suite UAモデルのマッピングは、専用のGUIで実施します。UA DFモデルとAnsys SCADE Suite UAモデルの連携後は、協調シミュレーションを実行し、Ansys SCADE Suiteで設計したUAロジックの検証をインタラクティブに実施することが可能となります。
また、UA DFモデル(グラフィック)とAnsys SCADE Suite UAモデル(ロジック)の連携情報をもとに、ARINC 661に準拠した"set parameters "と"get events"に対応する、Ansys SCADE Suite UAモデルとARINC 661サーバー間のC通信コードを自動生成することもできます。



カスタマイズ可能なウィジェットライブラリの提供
CDSの開発を加速するために、AINC 661 Supplement 6までに準拠したウィジェットとウィジェット拡張から構成されるウィジェットライブラリが提供されます。
各ウィジェットのグラフィックスはAnsys SCADE Displayモデルによって、対応する挙動はAnsys SCADE Suiteモデルによって定義されており、
プラットフォームに依存しない形で提供されます。
また、これらのウィジェットライブラリは、Stylesetによるlook & feel設定を含むカスタマイズが可能です。また独自のウィジェットを追加することも可能です。
CDSに必要なウィジェットライブラリとそのカスタマイズ環境は、Ansys SCADE Server Creatorによって提供されます。


ARINC 661サーバー用Cコードの自動生成
Ansys SCADE Server Creatorによって、CDSを実現するARINC 661サーバーのCコードのうち、以下を含む大部分を自動生成することができます。
- ウィジェットライブラリCソースコード:Ansys SCADE Suite KCGおよびAnsys SCADE Display KCG(DO-178BレベルAおよびDO-178C/DO-330 TQL1認証に対応)による自動生成
- ウィジェット依存の処理に対応するCソースコード:DFの解析、サーバーサイドにおけるARINC 661ランタイムプロトコルの管理、windowとlayerのロジック、描画方式などに関するCコードをConfiguration Filesをもとに自動生成
これらのCコードに加えて、以下の内容を補完することにより、ARINC 661サーバーを実装することができます。
- RTOS、HW、ドライバーといったプラットフォームに依存しないサーバーのコア部分(サーバーに新たな機能やカスタム機能が必要になるときは修正が必要)
- メインループ、I/Oディスパッチ、OpenGL/ビデオ初期化、window・layerのコンフィグレーション定義といったプラットフォーム依存のアーキテクチャ部分(ターゲット環境に合わせたカスタマイズが必要)

Windowsホスト向けのARINC 661サーバー実行可能ファイル生成
ARINC 661ウィジェットライブラリとConfiguration Filesから、WindowsホストPC上で実行可能なARINC 661サーバー実行ファイルの自動生成が可能です。これを用いて、Ansys SCADE Display ARINC 661 Advanced Modeler 上で、UA DFモデルとの協調シミュレーションを実行することができます。