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Product製品情報

xMODマルチツール連携、MILS、SILSからHILSまでモデル共有を可能とするシミュレーションプラットフォーム

特徴

自動車、航空機、家電製品のように、多くのコンポーネントで構成されているシステムを解析・シミュレーションするために、様々なシミュレーションツールが利用されています。従来は、サブコンポーネントレベルでモデル化し、解析やシミュレーションを行っていましたが、システム全体としての解析やシミュレーションを開発プロセス全体に渡って可能にするプラットフォームが 、市場から要求されています。

しかし、異なるツールで作成されたモデルを接続してシミュレーションを実行するには、1つの環境上でモデルを結合すること自体が難しく、さらに、その環境上で複雑なモデルを実行するには時間がかかり、計算のロバスト性が損なわれるなどの問題が発生します。また、それぞれのツール環境を連携するコ・シミュレーションは、各ツールのライセンス費用が発生するためコスト面に課題があります。

xMOD特徴

xMODは、異なるモデルを結合し、シミュレーション実行するためのプラットフォームとして機能し、異なるモデルを結合する方法として3つの手法をサポートしています。

  • xMOD上で実行可能なモデル同士を接続するスタンドアロン方式
  • FMUをモデルとして取り込み接続するFMI方式
  • xMODを介して各ツールのモデルを接続するツールカップリング

3つの接続手法が混在したシミュレーションも可能で、複雑なモデルであっても、異なるソルバーによる計算実行や、マルチスレッド実行によって高速に計算することができます。

異なるモデルを結合する方法

シミュレーション操作を行うGUIを作成することができます。GUIの各コンポーネント上に、モデルの変数、適合データ(パラメータ)をドラッグ&ドロップで配置し、シミュレーション中にGUI上でデータを操作します。適合したデータは、パラメータファイルとして保存し、デフォルト値に設定することができます。

GUI操作ではテストシナリオを確実に再現することが難しいため、テストシナリオを作成し、自動実行する環境を利用できます。テストシナリオは、グラフィカルまたはテキスト形式で記述することが可能です。

シミュレーション操作を行うGUI

xMOD上で、スタンドアロン結合によって異なるモデルを接続しシミュレーションを実行するだけなく、そのモデルを同じ環境でリアルタイムに実行し既存のHILSに接続、電子制御ユニット(ECU)をテストすることができます。この要求は、開発の流れに沿って考えると、自然な流れと言えます。

システムレベルでは、エンジンや車両など制御対象の物理モデルと制御アルゴリズムが結合され、xMOD上でシミュレーション実行されます。開発が進むにつれ、システムは詳細化され、機械・部品・アクチュエータなどの構成要素と電子制御ユニット(ハードウェア・ソフトウェア)という形で具体化されます。電子制御ユニットをテストする環境の1つがHILSです。制御対象のモデルを新たに作成するのではなく、xMOD上でのシミュレーションに使用したモデルを、リアルタイムOS上で実行することで再利用します。このコンセプトによって、MILS/SILSをHILSにシームレスに移行することができます。また、モデルの再利用だけでなく、GUI・テストシナリオも再利用が可能です。

MILS/SILSをHILSにシームレスに移行
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