AcademyIDAJ数値解析アカデミー

Solution Seminar Vol.107 つなぐ。つたえる。MBD・MBSEソリューションセミナー

こんな方におすすめ

主に製造業のお客様で、弊社提供のプロダクトや受託解析サービスをご利用のお客様、ご検討中のお客様、デジタルエンジニアリングやMBD・CAEにご興味のあるお客様

~人とデジタルが創造する変革とものづくり環境~

2020年12月に発表された経済産業省の「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」で、「グリーンとデジタルは、車の両輪である」と明記されている通り、カーボンニュートラルの実現にはさまざまな用途でのDXが不可欠です。その実現に向けてはカーボンニュートラルによるイノベーションで企業の成長を目指すという新しい価値観の共有、企業においてDX活用するためのチームづくり、すなわち人材育成等に課題があるとも言われています。
そこで必要なのが、製品の設計開発、プロジェクトの推進、シミュレーションなどのあらゆる業務において、これまでの業務プロセスを変革し、一つの会社・部署、一人のエンジニア、一つの技術、単一のツールといった枠組みを超えた”連携”ではないでしょうか。各企業が抱える技術テーマが多様化、複雑化する中、ものづくりの領域では”つなぐ・つたえる”技術としてのMBD・MBSEの導入・推進がより一層重要になるものと考えます。

・異なる企業がモデルを共有し、統合モデルを構築する
・熟練者のノウハウを若手エンジニアに伝える
・解析専任部署で構築された解析技術・手法を設計者へ伝え、展開する
・異なるツールとツールや実機を連携し、全体システムモデルを構築する

そこで本セミナーでは「つなぐ。つたえる。」をテーマに、トヨタ自動車様、愛知工業大学様、アイシン様、デンソー様よりご発表をいただくことになりました。また、弊社からはMBD・MBSEに関する事例や最新技術をご紹介します。
今回はウインクあいち(愛知県名古屋市)での開催となります。オンラインではご覧いただけませんので、ぜひ会場まで足をお運びくださいますようお願いいたします。

プログラム・講演内容(予定)

※スケジュールは予告なく変更になる場合がございます。何卒ご了承賜わりますようお願い申し上げます。

10:00~10:15

開会のご挨拶

10:15~11:15

「つなぐ技術」で変える次世代のクルマ作り ~All Japanで取り組むMBD~(トヨタ自動車株式会社 様)
【発表概要】
自動車業界は、100年に一度の大変革期を迎え、カーボンニュートラルをはじめ、様々な社会問題に直面しており、解決が求められております。そのカーボンニュートラル実現に向けての解決策は一つではなく、各地域のエネルギー事情に寄り添った環境車をフルラインナップで準備していくことが重要と認識しています。
フルラインナップの環境車かつ、お客様のライフスタイルに合ったモビリティを準備していくためには、高い品質を確保の上、開発にかけるリソーセスを削減していく必要があります。そこで、MBDの登場、となりますが、MBDには「考え方」「ツール」「組織」「能力」の4つの壁があります。これら4つの壁を超え、より効率的なクルマ/モビリティ開発を進めるため、「人」「プロセス」「ツール」「技術」「会社」などと「つながる」重要性について、皆様と共有させていただきたいと考えます。

11:15~11:45

モデルで「つたえる」・プロセスを「つなぐ」~コミュニケーションツールとしてのMBD・MBSE~(IDAJ)
【発表概要】
自動車のみならずさまざまな分野において、モデルベース開発(Model Based Development:MBD)やモデルベース・システムズエンジニアリング(Model Based Systems Engineering:MBSE)を導入しようという取り組みがこの数年、加速度的に進んでいます。一方で、取り組みをはじめたものの設計開発の現場では上手く活用できていない、いつの間にか手段が目的化してしまい取り組みが形骸化してしまっているといった課題が顕在化しているのも事実です。本発表では、MBD・MBSEをコミュニケーションツールとして活用することで、「現場に根付いた」枠組みを構築して行くためのポイントと秘訣をご説明します。

11:45~13:00

休憩

13:00~13:30

つないで実現するバーチャルキャリブレーション ~具体的手法のご紹介~(IDAJ)
【発表概要】
MBDというキーワードやV字開発プロセスと称した開発・設計業務効率化の検討が盛んに行われています。開発のフロントローディングを推し進めれば、左バンクの負荷が上がる一方で、右バンクの負荷は下がりますが、設備環境や人などのリソースの再分配と共通化という新たな課題が見えてきます。
本発表では、バーチャルキャリブレーションをテーマとし、モデルだけでなく試験で使用される設備ツールを繋げて、右バンクのリソースを左バンクでうまく活用する、MBD推進のための具体的な施策をご紹介します。
キーワードは「モデル同士をつなぐ」、「試験設備ツールとモデルをつなぐ」、そして「CAE部門と実験部門をつなぐ」です。

13:30~14:00

教育現場における計算解析のうれしさ ~学びをつなぐリアルとバーチャル~ (名古屋電気学園 愛知工業大学 様)
【発表概要】
昨今のIT化の加速から大学での卒業研究等においても計算解析を用いる機会が増えてきている。バーチャルでの計算は時間や空間の分解能の高さから、リアルである実験との併用による解析能力の向上に大きく寄与している。こうした解析においてはバーチャルがリアルに基づく仮定によって成立していること、すなわちリアルに基づく適用範囲や予測の限界などを考慮することの重要性を学生にしっかりと認識させることが大切である。このことは自らの考えや意見を説明する際に、聞く人の現状の理解度や立ち位置を知ったうえで話す必要があることの重要性を教えることに通じるものがある。会社や社会で人間関係を築きながら活躍できる人材を育成することが教育現場に求められることであり、計算解析がその気付きを与えるものとしての側面を有していることからも教育に導入し活用している。

14:00~14:30 「現場で使おう!実践MBSE」(IDAJ)
【発表概要】
システムの複雑化や開発リソースの減少などを背景に、製品開発プロセスへMBSEを適用するニーズが高まっています。一方、MBSEは記述ルールが複雑で敷居が高い、下位階層への目標割付が難しい、ハードウェア部品の仕様決めに使えないといった感想をお持ちの方も多いのではないでしょうか。IDAJではMBSEを単なるプロセスではなく、MBDへ結びつけて最適解を得るための道具と捉えており、本発表では事例を交えながらその方法論をご紹介します。
14:30~15:15

アイシンのMBDを活用したモータ開発の「つなぐ」取り組み(株式会社アイシン 様)
【発表概要】
2015年に採択されたパリ協定を端を発するにより温室効果ガス排出削減の国際的な取り組み、持続的可能な開発目標SDGSのゴールの1つ「気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる」、により自動車の電動化が世界的に加速し、主機モータ(駆動用モータ/大型モータ)開発も同様に加速しています。また、交通事故ゼロ社会実現に向けた自動運転技術開発など、補器モータ(中小型モータ)搭載自動車部品の重要性、開発期間短縮が求められるようになっています。その解決策の1つとしてMBDがあります。私たちは、弊社のモータ開発にMBDを活用してそれらを「つなぐ」ことで前述の変革に応えることができると考えています。本講演ではその取り組みについてご紹介いたします。

15:15~15:45

休憩

15:45~16:15

SPDMプラットフォーム“VOLTA”を通じて「つなぐ」を体験~トヨタ自動車様での適用事例ご紹介を交えて~(IDAJ)
【発表概要】
自動車業界では設計開発プロセスにおいて、複数の部門間、また解析専任者と設計者間など、さまざまな協業が必要になります。そこで注目されているソリューションの一つが”Simulation Process and Data Management (SPDM)”です。
一方で、このSPDMに何を求め、何を重視するかは、立場や担当などによって異なるため、導入後にはじめて“本当はこんな事がしたかった”、“これができないと運用は難しい”等といった問題点が浮き彫りになり、システムが有効に活用されない事態を招きかねません。
本発表では、modeFRONTIERの開発元のESTECOが開発を手掛けるVOLTAに実際にアクセスしながら、RPAシステムを構築する専任者と解析の設定・実行~データ分析を実施する設計者を、ブラウザ上で「つなぐ」というSPDMを体験していただき、まずは皆様のご業務への適用イメージをお持ちいただくことを目指します。

16:15~17:15

「つたえる」「つなぐ」に着目したDEによる製品開発 (株式会社デンソー 様)
【発表概要】
これまで、部品メーカは、OEMからの要求に応え、よりよい部品をOEMに提供する。それが使命とされてきた。
近年、車開発のグローバル競争の中、機能とコストのバランスを考慮し、部品をOEMに提供していくため、部品メーカといえども車両目線での商品開発がますます必要されてきている。今後、車両目線で商品開発を進めていくためには、モデルで部品と車両の「つながり」を強化していく必要があり、それを取り扱う人財が、そのモデルを十分に理解して、活用の目的を把握している必要がある。そのためには、モデルの素性・生業などの情報を、人財に正確に「つたえる」必要も強くなっている。この点について、発表者の40年の経験に基づき、これまでの取り組みを紹介する。

17:15~17:20

閉会のご挨拶

17:40~

名刺交換会(1時間~1時間半程度)
ウインクあいち内小ホールへご移動いただきます。軽食とお飲み物をご用意いたします。なお事前のお申し込みは不要です。
※ご飲食時以外のマスクの着用、消毒液の利用等、感染防止対策へのご協力をお願いいたします。なお、新型コロナウィルス等の感染拡大状況によっては、本会は予告なく中止または時間短縮、ご飲食提供の中止などを行うことがございます。予めご了承ください。

 

配布資料

セミナー終了後、アンケートにご回答いただきました方に後日データ配布の予定です。
※セミナー当日の配布はございません。
・ご講演者様のご都合により、一部資料をご覧いただけない場合がございます。
・プレゼンテーション資料と内容が異なることがございます。あらかじめご了承ください。

愛知県のイベント開催にあたっての「感染防止安全計画」のチェックリストを公開します。
イベント開催時のチェックリスト

開催概要

開催時間 10:00〜19:00(予定) ※受付開始9:00〜
参加対象 主に製造業のお客様で、弊社提供のプロダクトや受託解析サービスをご利用のお客様、ご検討中のお客様、デジタルエンジニアリングやMBD・CAEにご興味のあるお客様ならどなたでもご参加いただけます。
※一部ハードウェアベンダー・ソフトウェアベンダー様にはご参加をご遠慮いただきます。
また、その他弊社都合にてご参加をお断りする場合がございます。
受講料
(消費税別)
無料

icon mailお問い合わせ先

IDAJ数値解析アカデミー事務局(理論・実践講座)
株式会社 IDAJ 営業部 idaj-seminar@idaj.co.jp
横浜本社 TEL: 045-683-1990 FAX: 045-683-1999
中部支社 TEL: 052-569-2581 FAX: 052-569-2582
関西支社 TEL: 078-389-5470 FAX: 078-389-5472
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