製品設計の複雑さ、ユーザーエクスペリエンスの重要性の認知、持続可能性への関心の高まりに伴って、他分野のシミュレーションと同様、音響シミュレーションとそれに対する投資意識に関する前向きな変化が顕著になってきました。
音響シミュレーション技術自体、高度なモデリングや解析手法が開発され、より現実的で正確な予測が可能になり、設計の信頼性向上と効率的な意思決定に貢献できるケースが増えています。

IDAJでは、エンジニアリングコンサルティング、受託解析、受託測定・測定システムの構築を中心としたエンジニアリングサービスをご提供して参りましたが、この度、Siemens社が開発する音響解析ソフトウェア「Simcenter 3D Acoustics」の販売・技術サポートを開始し、お客様の現実的な課題解決に向けたより強力なソリューションをご提案できるようになりました。

「Simcenter 3D Acoustics」は、様々な問題に対応できるよう有限要素法(FEM：Finite Element Method)、境界要素法(BEM：Boundary Element Method)、音線追跡法(Ray Acoustics)といった複数の解法を、問題の範囲に応じて適切に使い分け、場合によっては組み合わせることによって広範な問題に対応します。音響解析ソフトウェアを正しく運用するには、様々な部品や材料を音響解析に適したモデルに変換し、そのモデルに用いられるパラメータを測定や実験もしくは推定などによって求め、ソフトウェアに入力しなければなりません。また、解析の検証や製品の現状把握のための検査では、測定や実験が必要になることが多々あり、音響解析を意味のあるものにするためには実験や測定の知識が欠かせません。これらの重要な適用技術を持つIDAJのソリューションに、流体、振動に関連した複雑な音響現象を解析できる「Simcenter 3D Acoustics」が加わり、設計開発における様々な音響問題にチャレンジできるようになりました。

本セミナーでは、「Simcenter 3D Acoustics」の先進的な機能の概要と、自動車の排気消音器の一つであるマフラーの設計に音響シミュレーションを適用し、消音対策検討した事例をご説明します。これらのご紹介を通して、音響シミュレーションの最新トレンドとその実用性についてご理解を深めていただけますと幸いです。

プログラム・講演内容(予定)
※スケジュールは予告なく変更になる場合がございます。何卒ご了承賜わりますようお願い申し上げます。