各シミュレーションのロール（※）は、基本となる線形静解析の機能のみのロールから、Abaqus/CAEとほぼ同等の非線形解析まで拡張しているロールなど、ロールが段階的に構成されています。
※担当業務（職務）ごとに必要なアプリケーションを集めたアプリケーションセットを指します。

SRD – Structural Designer

線形静解析による製品性能評価を行う際などにご利用いただく、設計者のためのシミュレーションロールです。
アシスタント機能がありますので、正しい順序で、メッシュ作成から境界条件設定、解析実行まで直感的に操作することができます。

• Linear Static Analysis（線形静解析）
• Frequency Analysis（周波数解析）
• Linear Buckle Analysis（線形座屈解析）
• Steady State Thermal Analysis（定常熱解析）

SLL – Structural Engineer

性能評価のための包括的線形構造解析を行う際にご利用いただく、設計者のためのシミュレーションロールです。
使用可能な解析タイプはSRDの項目に以下が加わり、設計者向けロールであることからSRD同様、アシスタント機能があります。

• Linear Static Analysis（ 線形静解析）
• Frequency Analysis（ 周波数解析）
• Linear Buckle Analysis（ 線形座屈解析）
• Steady State Thermal Analysis（ 定常熱解析）
• Harmonic Response Analysis（ 調和応答解析）
• Modal Dynamic Analysis（ モーダル動解析）

DRD – Structural Professional Engineer

設計者だけでなく解析専任者にも活用していただける、構造解析と熱解析のシミュレーションロールで、非線形解析に対応していながらも、アシスタント機能が搭載されています。

• Static Analysis （静解析）
• Quasi Static Analysis （準静解析）
• Static Perturbation （静的摂動解析）
• Frequency Analysis （周波数解析）
• Harmonic Response Analysis （調和応答解析）
• Buckle Analysis （座屈解析）
• Modal Dynamic Analysis （モーダル動解析）
• Steady State Thermal Analysis （定常熱解析）
• Transient Thermal Analysis （非定常熱解析）

• ソリッド、シェル、ビームのモデリングを扱えるパワフルなツール
• ハイブリッドモデリング （ソリッド・シェル アセンブリ）
• 拘束メッシュ、 ルールに基づいたメッシュなど

●広範囲にわたる結果出力機能

●追加トークンなしで最大4 コアまで実行可能

SMU – Mechanical Analyst

解析専任者向けの構造解析と熱解析のシミュレーションロールです。

• Static Analysis（ 静解析）
• Quasi Static Analysis（ 準静解析）
• Static Perturbation（ 静的摂動解析）
• Frequency Analysis（ 周波数解析）
• Harmonic Response Analysis（ 調和応答解析）
• Buckle Analysis（ 座屈解析）
• Modal Dynamic Analysis（ モーダル動解析）
• Implicit Dynamic Analysis（陰解法動解析）
• Explicit Dynamic Analysis（陽解法動解析）
• Steady State Thermal Analysis（ 定常熱解析）
• Transient Thermal Analysis（ 非定常熱解析）
• Smoothed Particle Hydrodynamics（SPH） Analysis（粒子法）

• ソリッド、シェル、ビームのモデリングが可能なパワフルなツール
• ハイブリッドモデリング（ソリッド・シェル アセンブリ）
• 拘束メッシュ、ルールに基づいたメッシュ　など

●広範囲にわたる結果出力機能

各シミュレーションロールの解析項目比較表

PXA –Structural Mechanics Analyst

このロールは、クラウド環境でAbaqusを計算実行する場合に便利です。

Abaqus/CAEで計算前までのinpファイルを準備し、計算実行でこのPXAロールを利用しますので、Abaqus/CAEと3DEXPERIENCE Platformと接続し、双方の優れた機能を活用することができます。
一時的にAbaqusライセンスが不足した場合にPXAを利用し、クラウドの計算リソースを活用することもできますので、急には追加ライセンスの手配が間に合わない事態に備えて、いつでもクラウドで計算できるクレジットを確保しておかれると安心です。さらに、既存モデルを使ってパラメータ変更しただけのシミュレーションを別担当者に依頼するときにも、マシンの確保やデータ転送が不要ですので大変便利です。

• Abaqus/CAEの接続モードで、共同作業や可視化、バージョン管理、ナレッジ機能などの3DEXPERIENCE機能が利用可能
• カスタマプラグインやスクリプトの実行を含むオープン性を保持したままAbaqus/CAEの全機能をサポート
• 3DEXPERIENCEプラットフォームからAbaqusソルバーを設定しジョブを投入、モニタリングが可能