Ansys SCADE Display組込みディスプレイ開発支援ツール
特徴1
高度なプロトタイプとディスプレイ仕様の設計
Ansys SCADE Displayは、ディスプレイ設計者に対して、ユーザーフレンドリーなGUI環境を提供しています。エディタ上では、OpenGL SC/ESによって高品質な設計を行うことができます。また、オブジェクトの複製、繰返し、元に戻す、履歴、検索・置換などの編集機能を利用して効率的に作業を進めることができ、レイヤー概念やツリー構造によって設計オブジェクトの再利用性を高めています。
ディスプレイエディタの主な特長は、以下の通りです。
- WYSIWYGエディタ(見えている通りに振舞う)
- ツリー構造によるデザインの容易な管理(サブツリーの再利用、描画順番)
- ディスプレイデザイン(仕様書)、リソーステーブル(色、テクスチャ、線種、線幅、フォント)のワークスペース上での管理
- テクスチャマッピング、ハロー、アンチエイリアス、アルファブレンド(透過性)のサポート
- アルファテクスチャ(塗り潰し模様と透過性の組み合わせ)のサポート
- 高度なマスク(線・平面によるクリップ、ステンシル)
- 高品質なレンダリング
- オブジェクトパレットによるライブラリオブジェクトへの直接アクセスとプレビュー表示
- 複数行、縦書きが可能なテキストオブジェクト
- 同一オブジェクトの繰返し描画用参照オブジェクト
- C関数の組込み用オブジェクト
- 描画の優先順位指定(1つのレイヤー内においてサブツリー単位で優先順位を指定)




インタラクティブなシンボルの作成支援
既存の描画用の基本オブジェクトに、新たにユーザーからのインターラプション操作を扱うディスプレイデザイン(マウス操作、タッチパネルなど)を可能にするオブジェクトが追加されています。
- マウス位置を獲得するためのアクティブ領域(円形領域、四角形領域、任意形状領域)の指定オブジェクト
- マウスやキーボードのイベント獲得と管理をするためのイベントリスナーオブジェクト
- Ansys SCADE Suiteモデルによって定義したシンボルの振舞いを含むライブラリオブジェクトの作成
- 最大5つまでのポインターをサポートするマルチタッチサポート
- タクタイルのサポート


プラグ(変数)の管理機能
描画オブジェクトの属性に対して、外部ロジックからデータを受け取るような仕組みを入れる場合には、属性にプラグ(変数)を設定しますが、描画オブジェクトが多く、プラグを与える属性が多いときは、それらの管理が煩雑になります。そこで、プラグを管理するために、"変数辞書"を利用することができます。変数辞書は、プラグの作成、削除、設定場所、変更、モニターを操作することができるテーブルです。

フォントエディタによるフォントのカスタマイズ
フォントエディタを利用して、ディスプレイデザインの中で使用するフォントの作成、TrueType/OpenTypeフォントデータをインポートすることができます。作成またはインポートしたフォントデータは、組込み用のソースコードとして生成されます。
- 日本語を含めユニコードで定義されたフォントデータのインポート
- ストロークタイプ、ビットマップタイプのフォントの作成

