AcademyIDAJ数値解析アカデミー

Solution Seminar Vol.115 SIMULIA Abaqus事例紹介セミナー

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2024年6月5日(水) 神奈川県横浜市 無料 お申込み

こんな方におすすめ

SIMULIA Abaqusを利用されているお客様、今後ご購入をご検討のお客様

最新理論から実践的解析事例まで

2016年から開催してきた「事例セミナー」は、回を重ねるごとにご参加人数が順調に増え、コロナ禍でのオンラインセミナーを経て、このたび5年ぶりに来場型のイベントとして開催する運びとなりました。
本年の基調講演は、九州大学 名誉教授 橋口公一先生にお願いいたしました。「機械・構造物の力学設計に不可欠な下負荷面モデルに関する解説」と題したご発表では、土、ガラス、コンクリート等、多くの材料の弾・粘塑性変形、損傷現象等を表現可能な下負荷面モデルについてご説明いただきます。内容は高度ですが、初学者の方でもご理解いただきやすいように、丁寧にご説明いただく予定です。
ユーザー様事例としては、富士フイルムビジネスイノベーション様、旭化成様、中北製作所様、日本ピラー工業様から、最新の解析事例とエンジニア育成に関してご講演いただきます。さらにIDAJからは「Abaqusクラウド紹介 Don’t stop CAE work!!」と題して、Abaqusクラウドの利用フローやメリットなどについてご紹介します。
参加費用も無料となっておりますので、ユーザー様はもちろん弊社からAbaqusのご購入をご検討中のお客様のご参加もお待ちしております。

プログラム・講演内容(予定)
※スケジュールは予告なく変更になる場合がございます。何卒ご了承賜わりますようお願い申し上げます。

13:00~13:05

はじめに

13:05~14:05

<基調講演>機械・構造物の力学設計に不可欠な下負荷面モデルに関する解説(九州大学名誉教授 橋口 公一 様)
【発表概要】
下負荷面モデルは、降伏面の内部を弾性域とするChaobocheモデルその他の塑性モデルと異なり、応力が降伏面に近づくにつれて塑性ひずみ速度が発達し、これにより降伏面の内部の応力の繰り返しによる塑性変形の集積を表現し得るので、繰返し負荷を受ける機械・構造物の力学設計に不可欠です。また、除荷過程において生じる塑性ひずみを表現し得、薄板加工において生じるスプリングバック現象等を合理的に表現できます。また、本モデルは、土、ガラス、コンクリート等、多くの材料の弾・粘塑性変形、損傷現象等を表現できます。さらに、静止摩擦から動摩擦への低下や、摩擦降伏面内の接触応力の繰返しによる塑性すべりの集積を表現可能で、ボルト・ナット等の締結部の弛み現象等の予測に不可欠です。このように、下負荷面モデルは、固体の非可逆力学現象の支配法則であると言えます。
以上について、弾塑性力学の予備知識の無い方にも、十分理解頂けるように、極力平易に解説致します。

14:05~14:35

Abaqusによる用紙搬送シミュレーションの活用事例(富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 様)
【発表概要】
弊社では、用紙搬送のデジタル検証ツールとして「Abaqus」を導入し、設計のデジタルフェーズで用紙搬送システムの品質を検討する手段として活用しています。その結果、開発期間の短縮と試作工数の削減、メカニズムの検証において大きな効果を得ています。本報告では、活用事例と効果、今後の展望に関して報告いたします。

14:35~14:45

休憩

14:45~15:15

樹脂材料を対象とした破断予測シミュレーションの取り組み(旭化成株式会社 様)
【発表概要】
樹脂材料はその軽量性を生かしながら構造部材としても使用されているが、金属と比較し変形や破壊の機構が複雑であり、特に繊維強化樹脂においては異方性を有するため、破壊挙動の予測や強度設計に難しさを生じさせている。樹脂の衝撃変形と破壊を精度よく予測するため、クレーズと呼ばれる損傷形態をモデル化した材料モデルを開発し、汎用衝撃アプリケーションに搭載した。その特徴と事例について紹介する。また、本樹脂材料モデルを中心として弊社では様々なソリューションをソフト化して社外提供を行っており、今回新たに「CAEソリューションプラットフォーム」をリリースしたため、概要を紹介する。

15:15~15:45

バルブ開発におけるAbaqus及び設計探査活用事例と解析エンジニア育成(株式会社中北製作所 様)
【発表概要】
流体制御装置の総合メーカーである中北製作所では、現在バルブ開発において各種のデジタルツールを活用している。デジタルツールの活用にあたってはソフトウェアを操作できることが重要ではなく、モノづくりに寄与するための使い方や工夫が必要である。弊社で推進している設計探査は、如何に問題を定義するか、出てきた結果を如何にモノづくりにフィードバックするかが活用の肝であり、そのような思考をできる人材の育成が欠かせない。本講演では、解析事例と共にどのように設計探査の考え方を社員に教育しているかを紹介する。

15:45~15:55

休憩

15:55~16:25

Abaqusクラウド紹介 Don’t stop CAE work!!(IDAJ)
【発表概要】
Abaqusクラウドとは、お手持ちのAbaqus計算前までの入力ファイル(inpファイル)を、ダッソーシステムズ株式会社がクラウド上に構築している3DEXPERIENCE Platformへアップロードし、クラウド上の計算リソースを使ってAbaqusジョブを実行する仕組みを言います。
例えば、突発的なライセンス不足やHWリソース不足に対する備えとして、いつでもクラウドで計算できる環境を確保していただくと便利です。
本セッションでは、Abaqusクラウドの利用フローやメリットなどについて紹介させていただきます。

16:25~16:55

カーボン粉プレス成形における粉体成形解析(日本ピラー工業株式会社 様)
【発表概要】
弊社製品の一部ではカーボン成形体が使用されている。一般に粉体成形は試行錯誤の繰り返しが必要であり、安定した成形や最適な金型形状を決定するには多大なコストと時間を要す。この問題を解決すべく机上での仮想実験を可能にする粉体成形解析技術の確立に挑んだ。具体的には、密度依存性DPC(Drucker Prager Cap)モデルを用いた成形解析を行い、成形体の密度を予測した。密度依存性については、ユーザーサブルーチンを使用して表現した。DPCモデルのパラメータは同定が困難だが、実験システムを内製して同定した。このパラメータやユーザーサブルーチンで定義した密度依存性DPCモデルを使用して、小型の検証用金型で実験と解析の整合性を検証した結果、密度の誤差は約5%であり、良好な結果が得られることを確認した。この解析技術を用いて、机上で金型形状や成形条件を検討することで。試作時のコストや工数を大幅に削減が期待できる。

 

配布資料

セミナー終了後、アンケートにご回答いただきました方に後日データ配布の予定です。
※セミナー当日の配布はございません。
・ご講演者様のご都合により、一部資料をご覧いただけない場合がございます。
・プレゼンテーション資料と内容が異なることがございます。あらかじめご了承ください。

開催概要

会場
日程
定員

TKPガーデンシティPREMIUM横浜ランドマークタワー(横浜ランドマークタワー 25階)
バンケットルームB(地図
2024年6月5日(水)
100名(※定員になり次第締め切らせていただきます。)

 

開催時間 13:00〜17:00(予定) ※受付開始12:30〜
参加対象 SIMULIA Abaqusを利用されているお客様、今後ご購入をご検討のお客様
※一部ハードウェアベンダー・ソフトウェアベンダー様にはご参加をご遠慮いただきます。
また、その他弊社都合にてご参加をお断りする場合がございます。
受講料
(消費税別)
無料

お申し込み

開催日 開催会場 受講料(消費税別) お申し込み
2024年6月5日(水) 神奈川県横浜市 無料 お申込み

icon mailお問い合わせ先

IDAJ数値解析アカデミー事務局(理論・実践講座)
株式会社 IDAJ 営業部 idaj-seminar@idaj.co.jp
横浜本社 TEL: 045-683-1990 FAX: 045-683-1999
中部支社 TEL: 052-569-2581 FAX: 052-569-2582
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