Aras InnovatorPLMプラットフォーム
機能
Aras Innovatorは、設計領域だけではなく企画から設計、製造までのものづくり全体の広範な業務をカバーする多彩なアプリケーションを標準的に備えています。その中から業務に必要な機能を選択して、全社や部門単位など、利用する領域の共通プラットフォームとしてお使いいただくことができます。


要求仕様管理:Requirements Engineering
ISO26262やCDRLなどで要求される要求仕様と成果物のトレーサビリティを実現します。様々なコンテンツを要件・要求仕様に紐づけてシームレスに管理することができます。

システムズアーキテクチャ:Systems Architecture
機械、ソフトウェア、電子機器、シミュレーションなど、あらゆるエンジニアリング分野のデータをツールに依存しない形で統合し、システムモデルの定義をサポートします。これにより、関連するすべてのシステムモデルとその設計意図が統一されたビューで表示され、製品開発プロセスの他の要素と直接関連したデジタルスレッドの形成が可能になり、かつてないほどにコラボレーションの改善とリスクの軽減を実現します。また本アプリケーションは、RFLP(Requirements:要件、Functional:機能、Logical:論理、Physical:物理)と呼ばれる要素に基づき、仕様書から分解された要求、そこから定義された要件、その要件を満たす機能要素と論理要素、そして製品の物理モデルを関連させて管理することができます。

プロジェクト管理:Program Management
製品開発・設計プロジェクトの進捗状況を表現する機能です。プロジェクトの進捗に加えて、リソース、リスク、コスト情報を連携して管理・表現できるため、業務を進める上で、様々な視点で業務評価ができ、迅速な対応・対処を可能にします。

製品設計管理:Product Engineering
パーツやアセンブリで構成される情報を部品表(BOM)として管理する機能をはじめ、設計変更を管理する機能、製品設計に必要な様々なドキュメント情報を一元化されたデータベース上で管理する機能、製品開発のワークフローを管理する機能が含まれます。

品質マネジメント:Quality Management System
設計・工程FMEAやコントロールプラン、CAPA(Corrective Action&Preventive Action:是正措置・予防措置)の実行を支援する機能、不適合発生前後の2つの側面から品質の作り込みを支援する機能といった品質管理を的確かつ迅速に実施するための充実した機能が含まれます。これらと、Aras Innovatorのコア機能を活用することで、部門間で連携した品質管理を実現し、製品品質の向上と市場における企業の信頼度の向上が期待できます。

シミュレーションマネージメント:Simulation Management
製品の企画から製造までの幅広い業務においてシミュレーションは不可欠な技術です。そのシミュレーションで使用する情報や、シミュレーション結果の成果物を一元管理する機能と解析結果を表示する機能です。
一元管理されたデータをメンバー間で利用することが解析プロセスの可視化、より円滑なコミュニケーションの実現につながります。また、シミュレーションデータの再利用の促進、再利用時のデータ検索時間を削減することができるため、業務効率の向上にも貢献します。さらに、それら情報を設計情報と密に連携させることで、設計変更への迅速な対応、設計情報や要件とのトレーサビリティを確保することが可能となり、製品設計の意思決定を強力に支援します。
もう一つ重要な機能は、シミュレーションタスクを作成・管理する機能です。タスクの実行状況やタスクに紐づく情報を迅速に確認することができ、自動化したシミュレーションはAras Innovatorの画面上から実行を指示するようにタスクを作成することができますので、情報の確認とタスクの実行をAras Innovator上で完結し、作業品質と効率の向上にお役立ていただけます。

製造工程・作業指示管理:Manufacturing Process Planning
製造に必要な装置、工具、治具などのリソース情報や工程情報を製品情報に紐づけて管理することで、設計・生産技術・製造の連携を実現し、製造上の課題の早期発見と解決をサポートします。また、EBOMからMBOMへの変換、MBOMから製造の工程情報を付加したBOP(Bill of Process)の作成、その情報を基にして製造現場で必要な組み立て手順へと落とし込んだ作業指示書の作成が可能です。

ビジュアルコラボレーション:Visual Collaboration
製品開発・設計を効果的に進めるにはコミュニケーションが大切です。そのコミュニケーションには、未だ電子メールや表計算ファイルが利用されることが多く、こうした手段ではデータの連携性が不十分で、人的ミスを排除することができません。そこで、このビジュアルコラボレーション機能を利用することで、データ連携性が保たれた状態で、視覚的な表現を用いて関係者とのコミュニケーションが取れるようになり、ミスの低減と業務品質、作業効率の向上につながります。

CAD・Microsoft Office連携:Connector
- CAD Connector
現在普及している主要なMechanical CAD、Electronic CADシステムとのダイレクトコネクターが提供されており、CADデータの作成・変更・アーカイブに対して安全で一貫した管理を実現します。3D CADとの連携では、3Dデータフォーマットを3D PDFに変換し、3Dモデルを中心とした企業内とサプライチェーン内のコラボレーションを可能にします。

- Microsoft Office Connector
Excel、Word、PowerPointのデータや、OutlookのメールをOfficeメニューから登録することができます。Wordファイルのバージョン間の差分比較、ExcelのセルとAras Innovatorの属性のマッピング、Outlookのメールや添付ファイルをAras Innovatorへ取り込むことができます。
