近年の排ガス規制への対応や燃費改善のためには、例えば、気筒間のEGRのバラつき問題を精密に計算することが必要とされています。また、燃焼予測等に関しては、吸気ポートから排気ポートまでをモデル化の対象とすることが多く、この場合には境界条件としてエンジンシステム全体から発生する脈動のデータを必要とします。高精度にエンジンシステム全体を予測するには3次元CFDが有効的ではありますが、計算リソースの面から考えると非現実的であるといわざると得ません。一方で、GT-SUITEを用いた計算においても、1次元計算では考慮することのできない”3次元的”な挙動を考慮したシミュレーションが求められるようにもなりました。
そこで、本セミナーでは、これらの問題を現実的に解決する方法として、1次元エンジンシステムシミュレーションと3次元CFDを効率的に組み合わせた連成・連携計算をご提案します。 エンジン専用熱流体解析プログラム「CONVERGE」は、完全自動メッシュ生成機能を有しており、 これまでメッシュ作成に多大な時間とノウハウを必要としてきた問題が解決されています。 このCONVERGEは、GT-SUITE V7.3から”CONVERGE-Lite”としてGT-SUITEにバンドルされており、 CONVERGEの筒内計算とGT-SUITEを組み合わせた連成シミュレーションが可能となりました。
連成・連携シミュレーションの特徴や注意点等をご説明し、実際にGT-SUITEのオペレーションを体験しながら、連成・連携シミュレーションのメリット・デメリットを含んだノウハウまでご紹介します。

 

プログラム・講演内容(予定)

※スケジュールは予告なく変更になる場合がございます。何卒ご了承賜わりますようお願い申し上げます。

午前	CONVERGEの概要 GT-SUITE/CONVERGE-Lite連成の概要と操作
午後	GT-SUITE/CONVERGE-Lite結果処理 GT-SUITE計算結果からCONVERGE入力データの作成、GT-SUITE/CONVERGE連携 GT-SUITE/CONVERGE筒内計算の連成

 

配布資料

ご参加のお客様:セミナー当日、テキスト1冊・サンプルデータをお渡しします。
資料請求のお客様:セミナー終了後、データにて配布いたします。