流体解析の大規模化に伴って並列計算が必要になりますが、商用ツールの基本的なライセンス形態ではライセンス料の高騰がネックとなります。そこで注目されているのがOpenFOAM®です。
OpenFOAMは、ESI GroupのOpenCFD社が商標登録を持つ物理場の演算コード群で、C++言語で書かれたGPLに準ずるオープンソースコードとして公開されています。その機能は、メッシュ作成から流体、熱、分子動力学、電磁流体、固体応力解析などのソルバー群、結果処理や可視化まで多岐にわたっています。デザインプロセス、物理モデル、要求精度、自動化プロセスなど利用者のニーズにマッチしたコード開発によるCAEシミュレーションを実現することができます。
OpenFOAMはインストールすれば、もちろん無料でどなたでもお使いいただけます。ただ実際には、チュートリアルでの計算はできたが、ケースファイル設定内容やソルバーの計算方法がわからず、実運用に乗せづらいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本セミナーでは、OpenFOAMでできること、計算方法、ケースファイルの構成といったOpenFOAMの利用にあたって必要な基礎知識をわかりやすく解説します。
本セミナーご受講後は、同じくオンラインセミナーの「ennovaCFD for OpenFOAM体験セミナー(オンライン版)」もぜひご受講ください。
ennovaCFD for OpenFOAMは、自動メッシャーを備えたOpenFOAM用のプリポストプロセッサーで、形状データのインポート、修正、メッシュ作成、解析設定を行い、OpenFOAM形式でメッシュデータと解析条件を出力するまでのプリ処理と、ソルバーを実行して得られた結果を可視化するポスト処理を行うことができます。ennovaCFDをインターフェースとすることで使い勝手にハードルがあると言われるオープンソースCFDの利便性が格段に向上します。

プログラム・講演内容(予定)

※スケジュールは予告なく変更になる場合がございます。何卒ご了承賜わりますようお願い申し上げます。