現状課題の分析と推進計画の策定
MBSEやMBDをしっかりと設計に根付かせるためには、現状の設計課題を洗い出した上で、その克服に向けてMBD導入の期待値とゴールを明確化することが重要だと考えます。
IDAJでは、MBDの推進に先立って、設計課題の分析と推進計画の立案を実施します。
モデルベース・システムズエンジニアリング:Model Based Systems Engineering、MBSE
モデルベース開発:Model Based Development、MBD
設計課題の分析
As-Is:現状の開発フローの見える化
設計や解析のご担当者様に対するヒアリングを実施することで、企画から製品までの現状の開発フローを分析し、その課題を洗い出します。
- 設計の評価項目、評価の順序、開発フローの中での位置付けの確認
- 評価方法(過去実績、実験、CAE)、評価基準の精査
- 手戻りの発生箇所とその要因の分析
要件-機能-要素の構造分析
製品として達成すべき要件と要件を満たすための機能、機能を具現化するための要素を構造化して整理し、 検討すべき要件要素を明確化します。
- 要件-機能-要素の構造化
- 各要件の背反性の明確化
これにより、現状の開発フローにおいて評価ができている部分とそうでない部分、背反関係や寄与度が解明できている部分とそうでない部分を洗い出します。

推進計画の立案
To-Be:目指す製品開発・設計業務プロセスの具体化
下記の観点を踏まえて開発フローのありたき姿を具体化します。
- 競争力向上のためには経験則からの脱却が必須となる箇所
- 試作実験による工数増加、CAEの精度不足等、開発のボトルネックとなっている箇所
- 開発効率化のためにフローの組み換えが必要な箇所
推進計画の立案
具体的な技術構築テーマを抽出し、下記に基づいて優先順位付けとスケジュールの策定を行います。
- 設計課題の克服が製品開発に与えるインパクト
- 解析の難易度と必要精度
- 他テーマ・他製品への横展開の可能性