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GlossaryMBD・CAE用語集

Mullins効果

Mullins効果とは、繰り返し変形されると初期の弾性率が徐々に低下する現象のことです。カーボンなどの充てん材などが配合された加硫ゴムほかに見られます。
下図は、このタイプの理想的な材料応答です。
応力を受けたことのない材料が荷重を受け、任意の点 b'まで初期 (無損傷) の負荷経路abb'に沿って変形する場合を考えます。b​'から荷重を除荷すると、経路 b'Baをたどります。
再び荷重を加えると、材料はaBb'の順に軟化した経路を引き返します。さらに荷重を加えると、経路b'cを通ります。
この場合、b'cは最初の負荷経路abb'cc'd(除荷がない場合にたどる予定の経路)の一部になっています。ここで、荷重をc'で止めて除荷すると、経路c'Caをたどり、その後に再負荷するとc'まで同じ経路を引き返します。
c'以上の荷重がこれ以降作用しなければ、 曲線aCc'はそれ以降の材料応答を表します。その場合、この応答は弾性です。c'を越えて荷重が加わると、初期の経路を再びたどり、その後はご説明したパターンが繰り返されます。

Mullins効果の図

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