周波数応答解析
通常、正弦波周期の繰り返し荷重を入力条件として、定常状態になった時の応答を求める解析手法です。入力条件としては荷重などの他に、検討する周波数の範囲を設定します。線形動解析であり、結果からは変位や応力の他に、速度と加速度、定常応答振幅と位相角が得られます。
なお、よく比較される固有値解析は、定常応答が無限大となる周波数(固有振動数)を得る解析で、各固有モードで出力される応力、ひずみ、変位の出力は参照としての摂動値です。
Abaqusでは周波数応答解析を定常調和応答動的解析と呼び、線形摂動解析の一種として、物理的な自由度を用いて計算する直接法、低コストだが減衰材料が大きい場合に精度の低くなるモーダル法、非対称の剛性を許し低コストだが粘弾性やエネルギ損失を伴う場合精度が低くなる部分空間法の3種類の計算方法を選ぶことができます。