修正Newton-Raphson法
日本語ではニュートン・ラフソン法、ニュートン・ラプソン法、NR法、あるいは単にNewton法とも呼ばれる計算手法を簡易化したものです。陰解法での非線形問題は、初期の全剛性マトリクスからなる連立方程式を1回解くだけでは解が得られないことが多く、代わりに指定した荷重を段階的に与え、解の非線形性に対して補正する必要があります。
修正Newton-Raphson法では最初のイタレーションで作成した剛性マトリクスで計算を行い、後続のイタレーションでは残差力を後退代入で計算してく方法です。(修正でない)Newton-Raphson法とは違いイタレーションごとの剛性マトリクス作成がないため、非線形性が強い問題では計算イテレーションが増加してしまいますが、非線形性の弱い問題では効率的に計算を行うことができます。
Abaqusでは、準Newton法(quasi-newton)と呼ばれています。デフォルトで(修正でない)Newton法が使われていますが、オプションで準Newton法として剛性マトリクスの分解回数を減らすこともできます。