EMC・電磁波設計
5G・6Gに代表される次世代通信技術や、自動車産業における自動運転・電動化への対応など、エレクトロニクス分野における技術革新が加速する中、シミュレーションを活用したモデルベース開発(Model Based Development:MBD)が果たす役割がますます大きくなっています。
しかしながら、シミュレーションを効果的に活用するには、背景となる物理現象や設計原理を正しく理解し、場合によっては測定と併用しながら、設計開発のフェーズや目的に応じて最適なモデルや解析手法を選択する必要があります。
IDAJでは「CAEツール」のご提供に加え、「設計コンサルティング」、「測定・検証」、「技術トレーニング」の4つのサービスで構成するEMC・電磁波設計のトータルソリューションをご提供します。

EMCの総合設計支援
CAEツールの活用
電子機器の設計においては、デバイス高速化に伴ったEMCへの対応が大きな課題となっています。このような課題に対応するためには、電子機器設計の上流工程である基板設計の段階から、EMCのリスクをできる限り取り除くことが必要です。IDAJでは、基板設計から筐体・システム設計まで、設計の各フェーズに適したシミュレーションツールをご提供するとともに、EMC対策における効果的な活用方法をご提案します。
- 基板の配線パターンなどの情報からEMCの発生リスクを検証するデザインチェックツール
- PCB設計における伝導・放射ノイズの解析を行うSI/PI/EMC解析ソフトウェア
- 筐体やハーネスからの放射ノイズを解析する高周波向け電磁界解析ソフトウェア

EMCトレーニングプログラム
EMCの問題を解決するには、ノイズ低減のための設計ルールや対策手法をその原理から理解することが重要です。IDAJでは、その基礎となる、電磁波放射の基本原理とノイズ放射の関係、さらにノイズ対策の効率的な考え方について学んでいただくためのトレーニングプログラムをご用意しています。
特徴
難解な数式は極力排除し、対策と設計手法を原理から理解できるようになるだけではなく、測定結果から検証の「考え方」まで幅広い応用力が修得可能なコンテンツとなっています。また、実践形式のグループ討議やフォローアップメニューを用いて受講者ごとにサポートを行うことで、EMC技術者の早期育成を目指します。


コンテンツ
トレーニングプログラムは「コンテンツ本編(解説)」、「グループ討議」、「フォローアップ」で構成しています。コンテンツのボリュームはお客様のご要望に合わせてアレンジ・調整することも可能です。

測定・検証サービス
マイクロ波・ミリ波測定サービス
マイクロ波電波暗室2基、ミリ波用電波暗室、リバブレーションチャンバー、携帯・IoTデバイス・各種レーダーユニットの試験を行うための最新の測定器を有する、国内最大級の測定ラボを使用したマイクロ波・ミリ波の測定サービスをご提供します。実際の測定にあたっては、各種測定を熟知したエンジニアが技術面で試験をサポートし、コンサルティングを行います。
マイクロ波 ・ミリ波測定 |
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各種測定評価 |
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主要設備概要
マイクロ波/ミリ波電波暗室
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測定システム構築サポート
測定機器だけでなく、電波暗室などを含む測定システムの導入を支援します。事前のヒアリングからお客様の設計課題に合わせて適切なシステムをご提案するとともに、システム導入から導入後の運営までをバックアップします。車載レーダや次世代高速無線通信などの最先端の測定評価システム構築のほか、EMC測定・試験システム導入による開発効率化もサポートします。
測定システム構築支援 |
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