2020年10月の「2050年カーボンニュートラル」宣言、2021年4月の「2030年度温室効果ガス排出量を2013年比で46％削減する」という目標表明を踏まえて、我が国では社会全体で脱炭素に向けた歩みを加速させています。
その実現に向けては経済産業省を中心に、関係省庁が連携し「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を策定しました。そのグリーン成長戦略では、産業政策・エネルギー政策の両面から、成長が期待される14の重要分野についての実行計画が策定されましたが、とりわけエネルギー関連産業では、脱炭素化が大前提のテーマです。
エネルギーの安定供給確保はあらゆる経済・社会活動の土台であり、エネルギー安全保障なしには脱炭素の取組もなしえないことから、再生可能エネルギーを含めた、あらゆる種類の電源を確保することが前提とされています。そのため、CO2回収技術、アンモニア燃焼技術、サプライチェーン構築など各エネルギー分野において様々な技術開発が進んでいます。