英語は、Crack Propagation Analysis。き裂解析とは材料力学に破壊力学の考え方を追加した手法です。物体に切欠きや孔があると、その端部には、大きな応力集中が発生するため、許容荷重以下の負荷状態であっても、き裂の進展や破断が起こります。この予測解析手法をき裂解析といいます。

き裂進展解析ではいくつかの手法がありますが、見た目の良さからメッシュに依存しない拡張有限要素法（XFEM）を用いたエンリッチ機能によるき裂進展解析が有名で、Abaqus/Standardではこの機能を提供しています。
また、Abaqus/Explicitではあらかじめ定義した表面に沿ってき裂の進展するVCCT基準でのき裂進展解析が提供されています。
正確に確認したい場合は、閉曲線積分を用いてき裂発生を調べることなどが一般的です。