半導体・情報通信

世界各国が目指している「カーボンニュートラル」では、内燃・外燃機関の電動化が重要な技術のひとつだとされ、そのエネルギー変換効率を、最大限にまで引き上げる技術が注目されています。
これら技術は、インバータやコンバータ、モータ制御機器や電源などによって成り立ちますが、こういった電子機器に使われるのが、高電圧、大電流を制御することができる「パワー半導体製品」です。

パワー半導体製品の市場は、2030年に5兆3,000億円規模になると予想されており、中でもGaNやSiCなどに代表される次世代パワー半導体の市場は、2022年の約1,250億円から2030年に約1兆円へと急成長すると言われています。パワー半導体製品は大電流を扱うため発熱量が大きく、大電流が流れるバスバーや厚銅基板、インバータやコンバータなどの熱設計を事前にシミュレートし、より信頼性の高いパワー半導体製品を設計することが、この大きな市場で選ばれるためには不可欠です。競争力のあるパワー半導体製品を開発し、製品それ自体、そして、それらを組み込んだ製品において適切な放熱設計がなされているかが、製品性能を左右します。

電子機器専用熱設計支援ツール「Simcenter Flotherm / Simcenter Flotherm XT」は、大電流が流れるバスバーや厚銅基板、インバータやコンバータなど、カーボンニュートラルを実現するため、あらゆる電子機器の熱設計を行うための熱解析を高速に行うことができるツールです。